渡り鳥
寒空の中
渡り鳥が飛んでいった
何処を目指してるのだろう
この荒れ果てた海を
渡るつもりだろうか
だけど、彼等の眼差しは
ずっと前を見ていた
そう
ずっと前を
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寒空の中
渡り鳥が飛んでいった
何処を目指してるのだろう
この荒れ果てた海を
渡るつもりだろうか
だけど、彼等の眼差しは
ずっと前を見ていた
そう
ずっと前を
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肌の黒い浮浪者は
僕を見つめていた
「お前は自由か?」
そんな風に聞こえて
僕は彼から目を背けた
自分の心を自ら見ないように
その行動に彼は
笑っただろう
ああ
きっと笑ったさ
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時間と共に
薄れてしまった
僕の中の
君の顔
だけど
感覚だけが
残ってる
君の肌に触れた事も
君の熱い唇に触れた事も
君の呼吸も
そこに僕がいたんだよ
その感覚が
僕に襲いかかり
君を思い出させる
だから、取り戻したくなる
あの時間を
あの光景を
そして、僕の中にある
君の顔を
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僕の精神は
時間が過ぎる度に
崩壊していく
僕の精神は
時間が過ぎる度に
創造していく。
ただ
そのバランスが
悪いだけ
ただ
その量が
多いだけ
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愛と物質であり
精神は空想である
愛はそこに既に有り
精神はそこから生まれる
この両極端の二つが
私の中で
それは非常に近い距離で
睨み合っている
私はどうする事も出来ない
だから
待つのだ
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君が言う
「私たちは違う人間なのだから。」
の言葉には何か意味があるのかい
それはあまりにも
当たり前で
それはあまりにも
意味のないこと
それをわざわざ言う事は
一緒にいたくないって事なのだろうか
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なんだか僕らは
かくれんぼをしてるみたいだね
僕は君を探すために
言うんだ
「もう、いいかい?」
君の返事はいつも
言うんだ
「まぁだだよ。」
僕の泣いてるから
目を腕で押さえてるんじゃないんだ
君を探すために
目を押さえてるだけ
だけど
僕の視界はずっと
左腕だけなんだ
君を見つけるために
君を探すために
まだ言うよ
「もういいかい?」
かくれんぼをやめるため
君を探すのやめる
『もういいかい?』にしたくないから
もう一度言うんだ
「もういいかい?」
君が
「もう良いよ。」
って言うまで
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苦しむのは
僕だけの方が
良かった
自分の考えを
押し付ける僕
君は僕のために
泣いているのだろうか
ただ
伝えたい
伝わらない
伝えたい
伝わらない
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おそらく無謀だろう
おそらく愚行だろう
私は愚者である事は間違いない
しかし
君の行いは正しいのだろうか
君の行いが正しいのであれば
私は喜んで、跪き、またはひれ伏し
君のつま先にキスをしよう
そして、わたしは去るだろう
君の行いが正しくないとき
君はどうするだろうか
ありもしない言い訳を使い
自分を騙すのだろう
そして、麻痺してゆくんだ
自分の愚かさを
隠し続けるために
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陽の光が
無数の埃を
乱反射させ
キラキラと
僕の前を
舞踊る
普通では
見えない存在も
こうして光を
受けることで
輝く事ができるんだ
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僕のあとを
追ってくる
色の無い人間
僕は振り返り
彼を見つめると
舌を出しながら
彼はこう言う
「俺が君なんだ。」
僕は彼なのだろうか
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優しい光が僕に降り注ぐ
そんな月を見てたら
君を思い出した
君はいつも
僕に優しい言葉を
降り注いでくれる
君はいつも
月のように
優しく僕を包み込んでくれる
だから君に会いたくなった
だから僕は月に感謝した
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無機質なビルディング、利益得るためだけで内容の無い映画の看板、一昔ではありえなかったレーザービームのような電灯、自己主張の強い意味の持たないクラクションの音、死人が乗ってるような山手線の電車。
ここは空に星が見えることの無い大都会、東京。
「ああ。今日も飲みすぎた。」
斉藤充はそう言いながら、終電に乗るために渋谷駅を目指してた。その時間帯は、田舎では想像する事のできないほどの人間が足早に帰ろうと渋谷駅に集まっていた。その様子を見ていると充はものすごく嫌な気持ちになった。
「公園で少し休んでから、タクシーだな。」
充は田舎から東京に出てきて三年経った今でも、大勢の人間を見るのが慣れる事は無かった。公園に着き、ベンチに座り、空を見たがやはり星は出てなかった。そのまま寝そべるようにベンチに横になり、空を見ていた。充は星の無い夜空でも、夜空を見るのが好きだった。何か自分自身が空に吸い込まれ、空しか見えない、自分と空だけの時間を感じる時に、なんだか自由になっているかのようだったからだ。自由の無いこの東京での唯一の自由。充にとってそれは夜空だった。
「ばあ。」
何もない夜空から少女の顔が飛び込んできた。充は驚いた拍子にベンチから転げ落ちた。
「えっ。何?」
「さっきからここで寝てるけどさ。そこは私の場所なんだけど。」
そこには可愛らしい少女とその少女の体には不釣合いな大きなトランクケースが充を待ち構えていた。
「そこに居ると寝れないから、本当に邪魔なんですけど。」
「ここで寝てるの?」
「何か?悪い?」
少女は不機嫌そうに充を睨んでいた。充は関わらない方が良いと感じ、そこから逃げるように去った。公園を出た充は好奇心からか、少女が本当にそこで寝泊りしているか確認するために、もう一度公園に戻った。
少女の姿に目をやると、二人の警察官と何やら話していた。少女は充の姿に気づき「お兄ちゃん」と呼び、充の方へと駆け寄った。なにがなんだかわからない内に、警察官から家出をさせないでくれと言う注意を受け、何故だか少女と二人きりになってしまった。
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ストローをくわえ、深呼吸していると、甘美な香りが体の中にゆっくり入ってくるのを感じた。その瞬間に意識が爆発した。意識は完全に体と別行動をしていた。足は地面についているのに上半身は宇宙に飛んでいるような感覚にシローは襲われた。
同時に気持ちが良いとは別に欲求が満たされるような感覚をも受けた。そこには食欲も性欲も物欲もあらゆる欲が無に感じる。そういった感覚であった。
シローはその感覚を一通り楽しんだ後、意識と体を繋げる事に集中したが、意識が完全に一人歩きしている状態だったので、何もする事ができない。
煙玉の力に完全に身を預けた瞬間、意識と体は完全に繋がり、もとの煙玉の店に戻っていた。
シローがあまりにも短い時間に色々な体験があり、少しの間動く事ができなかった。(体と意識が分かれていた時から、微動だにしてなかったが)
「ちょっと吸い過ぎたようだな。シロー。」
可笑しそうにウパーは笑うとシローは自分自身を何か、遊ばれているように感じて少し癪だった。
「もう、大丈夫です。」
シローは俯きながら不機嫌にそういうと、ウパーは真面目な顔をして言った。
「煙玉も悪いものじゃないだろう。まぁ、それはいい。話したい事は別だからな。シロー。君がこの世界に来たのは稀な事なんだ。そう、ずっと昔からこんな事は無かった。だから、俺たち、この世界の住人からの提案があるんだ。選ぶのは君の自由だが、聞くかい。」
「ええ。お願いします。」
「いきなり、こんな事を言ってすまないね。結論はいつでも良いんだ。時間はたっぷりあるのだから。だから、聞いてくれ。提案は全部で三つある。その中で君が選ぶのはもちろん一つだ。わかるよね。一つは君は君自身のまま現世に戻るんだ。いつ死んでしまうかは言えないけど、まだ生きるにはたくさんの時間は残されているだろう。二つ目は君がこの世界お住人になることだ。これは今まで例のない扱いなのだが、全てが永遠に保障されているのだ。生きる事も、考える事、全ての事が永遠にする事ができる。それは君にとって嬉しい事か辛い事かは俺にはわからんが。三つ目は君は今までと同じように生まれ変わってしまう。そう、今の出来事はキレイさっぱり忘れてしまうだろう。一度に言ったがわかったかい。」
「ええ。」
シローは俯いたまま、顔を上げなかった。
「いつでも良いから、決心したら俺に言いにくるんだ。それまでこの世界を満喫してくれよ。」
ウパーはシローの頭をそっと撫で、去っていった。
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わからなくなったら
声に出せばいいんだよ
ひとりでも
声に出せばいいんだよ
きっと届くさ
そこに気持ちがあれば
きっと届くさ
そこに君がいるなら
声を出したら
届くんだ
どんなに小さくても
届くんだ
君が声を出した時
僕はいないだろう
君が声を出せた時に
僕は見つけるんだ
君の世界を
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早く大人になりたくて
無理して飲んだ
ブラックコーヒー
今では普通に飲んでるよ
僕は大人になったのかな
まだ無理してるのかな
涙が昔より出るんだ
昔より寂しくなるんだよ
だから飲むんだ
ブラックコーヒー
いろんな事がわからなくなる
感情が麻痺してくのは嫌だよ
だけど飲むんだ
ブラックコーヒー
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君は
泣いてるんだね
僕は
こんなに笑っているのに
話してみてはくれないかい
こんな僕だけど
君とツライ気持ちは
一緒なのだから
だから
笑おうよ
さあ
一緒にさ
分かち合おうよ
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地獄の使者のような真っ黒ないでたちは僕を少なからず恐怖させた。しかし、彼の顔はその姿とは対象的に非常に穏やかであった。
「隣に座っても?」彼は僕に微笑みかけ、誰も座っていない椅子に手をかけた。
「ええ。どうぞ。」僕は断る理由も無かったし、退屈だった事もあったが、それ以上に彼の事がもう気になってしょうがなかった。
「煙玉を無駄にするなんて、パリニルが知ったら怒るだろうよ。」
「パリニルの知り合いの方なのですか?」僕は彼に尋ねると、彼は大笑いしながら仰け反った。
「失敬失敬。何も話していなかったな。知ってるも何もあいつは俺の弟だ。似てなかったかい?」
彼は髭を生やしていたから全然気がつかなかったが、顔がパリニルと瓜二つだった。
「ウパーディサーセだ。皆はウパーと呼んでる。初めましてシロー。そしてようこそ、この世界へ。」
彼は右手を差し出し、僕はそれに応え、右手を出して
「よろしく。ウパー。」と言い、握手した。
「君の事はパリニルから聞いてるよ。俺は君に伝えなくてはいけない事があって、君に会いにきたんだ。その前に…」
これは煙玉を一度見て、そのあとに僕を見つめた。
「どうぞ。」と彼の方へと煙玉のガラス瓶を、両手を使い、テーブルの上で滑らせた。
彼は僕の手を抑えるかのようにして言った。
「いや、君が吸うだ。深呼吸をするかのようにゆっくりと。」
僕はストローをくわえ、ゆっくりと煙玉の煙を吸い込んだ。時が止まるぐらいゆっくりと。
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シャボン玉に映る
僕達の姿
歪に映る
僕達の姿
その美しさに
触れてしまったんだ
そこにシャボン玉はあった
記憶だけが残ってる
手のひらがその証
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どれだけ大きくたって
どれだけ綺麗だって
時間が経てば
割れちゃうんだぜ
そこんとこ
ちゃんと考えないと
取り返しがつかないよ
わかってるか?
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真実とは矛盾していること
完全な真実なんて
この世にあるわけがない
神様だって矛盾しているから
真実なんだ
愛もそう
平和もそう
正義もそう
全ての真実は理想によって矛盾するのだ
全ての事象は矛盾するからかこそ真実なのだ
僕が信じられないのなら
君たちの真実を考えてみればいい
必ず矛盾しているのだから
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僕は三人いる
僕自身が思う僕が一人目
あなたが思う僕が二人目
見知らぬ人が見た僕が三人目
この三人の僕は
決して手をつなぐことが出来ない
そして、同じ考えを持っていない
僕が目を閉じ
僕の顔を考える
あなたが目を閉じ
僕の顔を考える
見知らぬ人が目を閉じ
僕の顔を考える
それは全て違うんだ
僕たちの目は写真じゃないんだぜ
見えてるものが全てじゃないんだ
三人いる僕は嘘はつかない
それぞれに見えた僕が全てなのだから
嘘の僕が見えたのなら
それは僕じゃないからね
それは僕自身が嘘をついたことにならない
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壁に向かってボールを投げ
跳ね返ったボールを取る
ただ一人で繰り返す
たまに変化球を投げて
自己満足してみる
でも、相手は壁なんだ
ただ僕は練習しているだけ
誰かとキャッチボールをするために
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いろんな言葉を
僕は空間にぶちまける
それを一つずつ
手にとる
その言葉たちは
なんだか最近
灰色なんだよ
白でも
黒でもなく
灰色なんだよ
だけど言いたいんだ
だけど伝えたいんだ
何故だかわからないけど
言葉を操るのが
ツラくなるんだけど
僕はこの場所でしか
伝えれないのだから
僕の声は
聞こえてるのかな
聞こえないだろうな
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ツライトキ
ボクハジブンノコトガ
ワカラナクナル
タニンノコトナンテ
ナオサラ
ワカラナイ
ナニヲシンジレバ
イイノダロウ
ナニヲウタガエバ
イイノダロウ
ナニノタメニ
イキテルノダロウ
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果たして自分という存在が
必要なのかと
自問自答する事がよくある
僕が急にいなくなっても
誰もなんとも思わないだろう
僕の事を本当に必要にしている人は
いるのだろうか
邪魔なんだろうな
面倒くさいんだろうな
本当に居ても居なくても
いいんだろうな
寂しいからじゃない
悲しいからじゃない
僕はいつも思ってるんだ
自分の存在価値を
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目が覚めて
外を見ると
冬の冷たさで
空気が止まって
見えることがある
音も無く
澄んだ空気が
僕の体に
浸透する
僕は
その感覚が
とても好き
本当に誰かに愛されているとき
この感覚に似た
衝動を受けるときがある
僕は
その感覚が
とても好き
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愛はエゴイズム
君はいつか言っていた
だけど、僕はそれを否定した
自分が偽善者だという事を
認めたくないために
自分の気持ちが
強くなればなるほど
人の気持ちなんて
見えないね
でも
そんなの本当の愛じゃ
ないんだろうな
自分が盲目な事を
僕は愛のせいにしていた
そんな僕はエゴイスト
そんな僕は偽善者だ
だけど
愛はエゴイズムじゃないんだろうなって
僕は今でも信じてる
僕はまだ愛を知らないんだ
愛を知らない
可哀想な偽善者だ
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青い海と
青い空の
境目は
とても近かった
境目がないってほど
近かった
荒れた海と
荒れた空の
境目も
近いのかな
いつか戻りたい
あの海と空に
あの綺麗な
海と空に
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木々が
ざわめき
小鳥が
さえずり
森羅万象が
動いている中
僕一人
佇む事は
寂しさが
より深く
僕に
襲いかかる
強くならなくちゃ
強くならなくちゃ
強くならなくちゃ
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